現在一般的に市場に出回っている農産物の多くが 慣行農法(地域の農協を介し市場流通)で作られた物と 有機栽培(農林水産省認定JAS)で作られた物に限り市場に出ています。
中には 卸売市場を介せず 生産者と直接取引をしている 作物には 無農薬・無肥料栽培の物もあります
そもそも慣行農法とは何か ネットで調べると
慣行農法とは、化学肥料と農薬の使用を前提とした栽培方法です。
化学肥料や農薬に頼らない自然農法は収穫量が少なく、供給が安定しません。
それに対し慣行農法は、化学肥料と農薬を使うことで短期間かつ安定的に生産が可能です。
と書かれていると思います。
何故 この農法が慣行なのか・・・
1947年(昭和22年)に農業協同組合法(昭和22年法律第32号)が公布・施行され 現在の農業協同組合が生れました
現在の農協の前進は 農業団体として農会法(1899年)に基づく農会があり 農会法は1922年(大正11年)に大改正を経て農政補助機関としての性格を強め 1943年、食料統制を円滑に進めることを目的に農業団体法が制定された
戦後 農協制度を構想してGHQと交渉し、1947年(昭和22年)に農業協同組合法(昭和22年法律第32号)が公布・施行され 農協が設立された
戦後の高度成長時に農産物の安定供給を図り 栽培法の指導や収穫量を上げる為に 化学肥料と農薬を推奨した
その農協が推奨する栽培方法 戦後から現代に至るまで続けて来た この栽培方法が当たり前とされ 慣例化され慣行農法と言われている
何故 今日もこの慣行農法が一般的で 市場流通の農産物なのか
それは お米や野菜など農産物 全国の色々な地域で栽培されている その地の沢山の農家さんが栽培している訳ですから 大規模農家さん 小規模農家さん 全てを集めて市場に送るためには
其々の品質やサイズなどの統一を図る事 生産性を上げる為 栽培方法の指導や農薬・肥料を提供する
多種多様の食料品全てに 品質表示がされています それと同じで 農協の指導栽培法で育てている農産物は 安心で安全です 農協が保障します・・・と品質表示的役割を担って居る訳ですね
農業者も消費者も 一般常識の様 当たり前・・成っているのが 慣例化された 慣行農法に成ります
消費者意識が変わる 市場の農産物を買わない 無農薬・無肥料・有機栽培の農家さんから直接買う・・等の時代変化
無農薬・無肥料・有機栽培を推奨する 新たな農協が発足しない限り
今後も、この慣行農法は続くと思います
最も安心で安全な農作物は 自身で栽培した農産物しか有りませんからね
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