2023年09月16日

栽培方法で収穫量が変わる

前回は 慣行・有機・自然栽培・自然農 の栽培方法の違いに付いて書きました。

慣行農法は 化農薬・肥料を使用して 安定した品質・採れ高を維持する 現在の支流農法です。
この農法は、戦後の高度成長期に 市場流通に欠かせない必要な農法だった事は否定できません
現在は時代も変わり 寄り良い物を 安心や健康面などを求められる為 科学部質を使わない 有機物質 自然由来の農薬や肥料を使う 農法に換わりつつあります

この有機栽培法を推奨する農林水産省は 有機栽培と慣行農法を明確にわける為 概念や基準を設け 有機JAS認定をしています。
認定を受けるには 条件をクリアーして許可 継続するにも費用が嵩みます 大規模生産農家には可能ですが 小規模農家には負担が多く 経営的に見合わないのも現実です それは採れ高 栽培品の収穫量が異なる=収益が違って来ると言う事ですね

農業で生活できるのか?で 稲作の採れ高に付いて書きました 
稲作 収穫量は一般的に水田 1 反当り米 9 俵程度と言われていますが 慣行農法でも栽培方法が異なり 次第では10俵 植え付け間隔や株間を狭くし相応の肥料を加える事で 11俵 12俵も可能と言われます、
米価は玄米 1 俵当り 13,000 円程度(農協経由市場の場合)所有する田圃の数で考えると歴然と差が出ます。

仮に慣行農法の稲作を基準に 10俵前後とすると 有機・減農薬の場合は7〜8俵2〜3割減に成ります
自然農と言われる 殆ど原始的な栽培だった 1600年代の江戸時代初期の平均収量を見てみると約1石(3俵前後)/反 だったと言われています 田圃一反で米が1石採れる事から 一石の主と呼ばれた 
稲の品種改良 交配させ寄り穂が多い品種などに改良され 栽培方法 有機肥料(自然な物)改善改良され 大正 明治の頃には採れ高は飛躍的に増えてきました 現代の慣行農法前の、昔ながらの自然栽培です。

稲作以外でも同様に 化農薬肥料を使用する慣行農法を10とすると 近代農法(ハウス・水耕・AI)は12〜以上にも 有機栽培は9〜8 無農薬無肥料の自然栽培では7〜8 不起耕自然農では更に収穫量は減ります  
農業として考えると 不起耕自然農は採れ高が極めて少なく 商いにはなら無い 消費目的や趣味の域と言っても良いと思います。

化学肥料農薬は使用したく無い 人工的な有機物質も使用し無い 自然由来の物だけで栽培がしたい 昔ながらの自然栽培で そこそこの採れ高を望みたい・・・・矛盾した考えに成りますよね

最近では 色々と新しい栽培法が提案されています
腕白農園の稲作は 化肥料農薬を一切使用せず 更に市販の有機肥料も使わず 自然由来のものだけを使用しています。
刈取り後 ヘアリーベッチ(マメ科)の種をまき 田植え前に鋤き込む緑肥 藁や籾殻 米糠ぼかし 発芽玄米醗酵酵母液(EM菌液)などを使用して栽培 採れ高は慣行農法には及びませんが 凡そ8俵を得ています
減農薬・有機肥料栽培で 7.5俵と言われていますが 若干採れ高は良い様です。


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posted by 腕白オヤジ at 07:34| Comment(0) | 栽培知識
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