2023年09月26日

小農の進め

広辞苑によると「小農」とは「所有する田畑が少なく自家労働力だけで経営を行い、その農業所得だけで一家の生活を支えている農業経営、またその農民」となっています。
家族の労働を用いて暮らしを目的として営まれている農業・農家」を「小農」と定義しています
所謂 自家消費農家の事を言います 日本の農家の99%が小農とも言えます。

日本における農業人口の推移
農林水産者の発表によると、2010年の「農業就業人口」は約260万人でした。しかしその後は、毎年10〜50万人ほど減り続け、2019年には約168万人にまで減少しました。

年齢別農業者の人数 千人
農林水産省の調査によれば、日本の全人口に対する農業就業人口の割合は2010年で5.1%だったのに対し、2016年では3.7%まで落ちています。
65歳以上の農業者のしめる割合が多く 10年後20年後の農業就業人口の割合は更に減る事に成ります。

国内の農家の大多数が小農 小規模農家で農協が取り纏め 市場に農産物を送り出す構図
この先更に農業者が減ると 只でさえ国内自給率が低下している現在 大規模な企業農業法人が増えない限り 自給率が下がり 輸入依存度が増す事に成ります・・・・
現在の コロナ過の影響 ロシア侵攻の影響で 食料品の高騰が今尚続いています 一度 輸入に障害が起きると 食料品の高騰に留まらず 食糧危機も危惧される状態と思います。

昨今では 慣行農法の化学農薬や肥料を使用し無い 有機栽培 オーガニックの栽培品を求める方も増えて来ています また 栽培において 農薬や肥料を使用し無い 自然栽培農産物を求める方も増えて来ています。

しかし 現在の市場流通品は農林水産省が示す 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン により @慣行農産物 A有機栽培農産物 B特別栽培農産物 の3種に分類され @とAが殆どであり Bは市場流通は少なく 自家販売やWEB販売に成っているのが現状
Bの 特別栽培農産物 農薬や肥料を使用し無い農家が増えない事には 小農者が増えない限り 成り立たない

小農者農業者の定義とは にも書きましたが 農業を生業とし 経営耕地面積が10a以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯を指します まさに 小農者です。

しかし 現在の就農制度では 親からの相続農地を持たない者は 新規就農者となり 幾つかの条件が課せられます。 
現職を辞め 特別栽培農産物 農薬や肥料を使用し無い農家を志しても 農業者の定義に書いた通り 就農条件に阻まれ 新規就農者が増えない

腕白農業研修会は 小農を志す 新規就農者を応援する活動をしています


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posted by 腕白オヤジ at 17:07| Comment(0) | 概論・自論
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