農家に成って7年 農家暮らしに付いて 少しお話を・・・・
農業に興味をもたれる方で 実際農家に成るとどんな暮らしに成るのかな・・?と思われる方も多いのではないかな
暮らしと言うと 色々な事が考えられます 真っ先に思う事は1.金銭面(収入と支出)次に2.労働時間(1日の作業時間や就労日数)そしてお勤めの頃との生活観・生活様式などの違いは・・・・?
これらを含めて 3.やって行けるのかな・・・不安しかない・・・に成られると思います。
1.2.3.を3回に分けて、書こうと思ったけど 一揆に書きます・・・長くなりますよ・・・笑
1.先ず金銭面 所得 収支は・・
以前の記事「農業で生活できるのか?」でも書きましたが 新規就農の条件 最小耕作面積は愛知県の場合20a(2反600坪)ですよね
この面積とは 農産物を販売して生計を立てるには、全く足りません 10a(1反300坪)での収穫益は12万〜多くて30万程度です 20aで培ですから 生活は出来ません
では何故最小が20aからなのか? 自家消費に必要な耕作面積と捕らえると 納得が行きます。
家族4人が必要な1年分お米は、約120s(2俵)耕作に必要な田圃は 約40坪 小麦などの穀物・イモ類栽培用畑に200〜300坪 季節の野菜栽培用の畑に200坪 余地に少し果物の木を植えれば果樹栽培が可能です
概ね 家族4人が生活に必要な農産物は自給出来る耕作面積と言う事ですから 収入は得られないが 食費の農産物の支出分が無い・・・と言う事ですね
従って その他の生活に必要な経費 農産物以外の食料品費・電気ガス水道のライフライン・居住宅費用(住宅ローン又は賃貸料)友好娯楽費・・・等は他で稼ぐ必要が有ります。
現在の農業者 農家の大多数は兼業農家と言う理由でもあります
元々祖父の時から親も農家で、農業だけで生計が苦しいから兼業農家だった農家さん 現在のお仕事をしているけど美味しい安全な農産物を求めて兼業農家に成る・・・・どちらが先かの違いで同じ事ですよね
2.農業就労時間 生活の時間は
これも以前の記事「農業者の定義」にも書きましたが 年間農業従事日数は150日以上 年間15万円以上の農業収益が有る者が居る 世帯の事です。
年間15万円以上とは 市場にとか販売益と言う意味では無く 自家消費を意味し 農業申告では自身が栽培した農産物を自家消費する場合 自身が農業者として売り、自身が消費者として買うと言う 売買収支になります その売上が年間15万円以上と言う事に成ります
次に年間農業従事日数は150日以上とは お勤めで考えると朝8時〜午後5時が定時となりますが 農業就労では 早朝に1時間収穫・田圃の水管理に1時間でも1日と数えます 勿論朝から晩まで1日仕事で収穫や耕作の場合もありそれも1日と数えます
会社勤めの場合 年間の出勤日は 280日前後 残りの85日前後は休日と成ります 出勤前や帰宅後の短時間農作業が半分と 週末農作業半分で年間農業従事日数は150日以上は可能ですよね これが 兼業農家の一年間と言う事に成ります。
この数時を見ると 会社勤めと農業従事時間で 休みが無い・・・と思いがちですが 先にも書いた様に 農作業時間は不規則で 1日中作業と言う事は滅多にありません 週末の過ごし方作業次第で 毎週には成らないけど 休みの日は作れます。
更に 年間農業従事日数は150日以上の世帯とあります 夫婦で分担すれば、主に奥様が作物の世話をし、午前農業 午後からは家事 旦那様は週末耕したりと重労働を担当すれば、十分に農作業をこなし十分な休日を作る事は可能です。
例えば 一般家庭で旦那様がお勤めで 奥様はパートにと言う考えに合わせれば パートの代わりに農作業をしパート給金が農産物に代わる
旦那さんが週末の趣味ゴルフを、畑でゴルフクラブの代わりに鍬を振る農作業と考えれば 支出が減り農産物が増える・・・と言うことに成ります
考え方次第ですが 特に何も変わらない生活スタイルも変わらない 楽しくて健康的で 安心安全な農産物が 美味しい農産物が食せる・・・・と良い事尽くしに成ります。
3.やってゆけるか・・・資金面ではどうか 老後は・・
先ず第一に 就農条件の20a(600坪)農地の確保資金(農地の購入費)街の郊外では田畑の価格は 地域にも寄りますが坪単価2〜4万円程度で購入するには 1200万円〜2400万円が必要に成ります。
20a(600坪)を全て自己所有にする必要は有りませんが 半分を借地(農地法3条小作人契約)でもOKなのですが 借りる事は難しいと思います。
一例ですが 私の場合は 夫婦で所有の以前の住い(約40坪)を2300万円で売却し 農地を750坪1500万円で購入 農地の近くでたまたま出た中古住宅(築19年)を1600万円で購入(差額は自己資産)で始めました。
既存の自宅を売却して 農地を購入し暫く賃貸物件での生活し 自己所有の農地で最小限の住宅を後に建てる(購入した農地は5年間宅地転用は難しい)
若しくは、少し自己資産を投入して中古物件を購入するのも方法の一つですね
現状 賃貸で持ち家が無い 将来検討中で貯蓄をして居るのであれば その資金で農地を購入し現状賃貸での生活を続けながら 新居資金を積み立てる(農家は自己所有の地に農家を建てることが可能なので建物資金だけで良い)
どちらにしても 新規就農で農地の購入と住い等の資金として 約3000万円前後の資金は動く事に成ります
街中の建売住宅 分譲住宅(35坪)の購入資金は 3000万円〜4000万円が相場と成ります
街中で一戸建て(35坪)を購入しても 郊外で農地600坪と住宅(中古物件、若しくは将来農地転用で新築)しても ほぼ同じ金額で可能だと言う事です。
その為には 旦那様には兼業農家として定年までお勤めをして頂く必要があります それは自己資金だけでは足りない場合 銀行や公庫の融資を受ける必要が有るからです 一戸建て購入においても同様に 給与所得が返済条件と成ります。
そして老後の資金 定年後の資金の年金を考えると 旦那様が定年時までお勤めで社会保険 厚生年金を掛けていれば 奥様は農業所得が扶養家族限度枠内となり 厚生年金の対象者と成りますから 夫婦の年金自給額が国民年金とは倍近く異なります。
会社を辞めて田舎暮らし農家暮らしをすると 国民年金に切り替わり それまでのお勤めで厚生年金を掛けていても 基準期間(25年)に達しない為 年金受給額が国民年金程度と小額に成り 老後の生活が苦しく成ります。
1.2.3に付いて書きましたが それでも不安は消えない・・と思います
先ずは 農業研修会に参加して色々と研究してください 先ずは一歩踏み出す事からです。
そして 先ずは10坪程度のシェア農地から農業に触れ 徐々にシェア耕作面積を増やし 稲作チャレンジなどに参加し 農業体験から 栽培知識を得る事です
有る程度自信が付いたら、更に耕作面積を150坪・・・1反300坪と増やし 現在の生活環境と平行してやって行けるかを確認して下さい
やって行けそうなら やってみたい 自身が付いた 覚悟が出来た・・・ら
1.農業研修会(私が請け負う受託耕作代行農地)で実務体験 就農に必要な2反20a600坪の農地を複数年契約で担当する
新規就農までは行かなくても 家族が食する程度の栽培を続けることは可能であり 新規就農に至る資金的な心配も無い 言い換えれば腕白農業研修会で管理する農地で 収穫物が給与(現物支給)のパートやアルバイトを続けて行く方法ですね
(但し この方法は 農業研修会主催者 私が生きている間の限りのある方法に成ります)
2.資金繰りを検討しながら 購入する農地を探す お奨めの方法は、後継者の居無い農家さん 廃業予定の農家さんを探し その農地を農家さんに代わり代行耕作をして 実績を積み担い手就農(耕作代行農地を購入)を計画し 目処が立ったら新規就農をする
2023年11月14日
農家の暮らしって、どんな暮らし?可能なの?
posted by 腕白オヤジ at 08:25| Comment(0)
| 新規就農
2023年10月20日
2024年稲作チャレンジ事業vol-3
稲作チャレンジに使用する耕作地(田圃15.21a)の地権者様から 農地管理依託・受託の承諾は得られましたので 近日中に 管理受託契約を結ぶ予定です。
使用する農地は 今まで耕作代行者に依頼していた農地を 来年度から腕白農業研修会で耕作代行を請け負う事に成ります 従って少なくとも5年は、この企画を継続しなくては成りません
とは言え この企画は毎年募集する企画として継続します 今回1回のみの参加 1口を複数人で参加もあり 次回も継続するも良し 長期に渡り継続する事も可能です 参加は自由です。
今回のチャレンジ事業には 一次募集(土作り時期の秋11月)で 5組6口(6俵)の申し込みを得ています 使用する田圃は約1反半なのでMAX9口(9俵)まで可能なので 二次募集(育苗時期前の春4月)迄に残り3口の参加者が増えれば良いですね
因みにネットで 稲作体験会を検索しても 苗作りから田植え 栽培の世話 稲刈り脱穀など一連の農作業を体験する企画は見つけられませんでした
多くが 田植えと稲刈り体験程度で 参加費が7000円(秋の収穫時にお米5sを進呈)と言う程度内容でした
一般的には体験・リクレーション企画なのでそんな感じに成るでしょうね・・・・・本格的に稲作の体験チャレンジは有り得ないでしょう・・・笑
腕白農業研修会では そう言った体験やリクレーションでは無く 農家さんがされている農作業を体験して頂く事 知って頂く事 自身で作物を育て食する事を体験して頂きたく企画をしています
お米と言う字は、八十八と書きます お米ができるまでには88回もの手間がかかる、という意味ですよね
日々日常 スパーなどで購入される野菜やお米・果物は、長い日数 相当な手間隙を掛けて育て収穫されています。
更に 生産農家を除く一般的な小規模農家さんは 農業収入だけで生計が立てられず(農業で生活できるのか?) 平日はお勤めし 週末農業と言う兼業農家さんがほとんどです。
この企画に参加される事は ある意味、兼業農家さんの生活 平日はお勤め 週末農業と言う生活の疑似体験でもあります
腕白農業研修会では 小農の進めと言う活動をしています
それは 農業者とまでは行かないが シェア農地や体験農地で 自家消費規模(100坪)の栽培を 一反の農地をグループで栽培する・・・などを応援して行く活動
強いては 将来・・・老後に新規就農を農家を夢見る方の応援をしてゆく活動です。
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使用する農地は 今まで耕作代行者に依頼していた農地を 来年度から腕白農業研修会で耕作代行を請け負う事に成ります 従って少なくとも5年は、この企画を継続しなくては成りません
とは言え この企画は毎年募集する企画として継続します 今回1回のみの参加 1口を複数人で参加もあり 次回も継続するも良し 長期に渡り継続する事も可能です 参加は自由です。
今回のチャレンジ事業には 一次募集(土作り時期の秋11月)で 5組6口(6俵)の申し込みを得ています 使用する田圃は約1反半なのでMAX9口(9俵)まで可能なので 二次募集(育苗時期前の春4月)迄に残り3口の参加者が増えれば良いですね
因みにネットで 稲作体験会を検索しても 苗作りから田植え 栽培の世話 稲刈り脱穀など一連の農作業を体験する企画は見つけられませんでした
多くが 田植えと稲刈り体験程度で 参加費が7000円(秋の収穫時にお米5sを進呈)と言う程度内容でした
一般的には体験・リクレーション企画なのでそんな感じに成るでしょうね・・・・・本格的に稲作の体験チャレンジは有り得ないでしょう・・・笑
腕白農業研修会では そう言った体験やリクレーションでは無く 農家さんがされている農作業を体験して頂く事 知って頂く事 自身で作物を育て食する事を体験して頂きたく企画をしています
お米と言う字は、八十八と書きます お米ができるまでには88回もの手間がかかる、という意味ですよね
日々日常 スパーなどで購入される野菜やお米・果物は、長い日数 相当な手間隙を掛けて育て収穫されています。
更に 生産農家を除く一般的な小規模農家さんは 農業収入だけで生計が立てられず(農業で生活できるのか?) 平日はお勤めし 週末農業と言う兼業農家さんがほとんどです。
この企画に参加される事は ある意味、兼業農家さんの生活 平日はお勤め 週末農業と言う生活の疑似体験でもあります
腕白農業研修会では 小農の進めと言う活動をしています
それは 農業者とまでは行かないが シェア農地や体験農地で 自家消費規模(100坪)の栽培を 一反の農地をグループで栽培する・・・などを応援して行く活動
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posted by 腕白オヤジ at 07:31| Comment(0)
| 栽培実務
2023年10月16日
2024年稲作チャレンジ事業vol-2
稲作チャレンジ事業に使用する農地は、管理依託受託地農地を使用します
農園や研修田畑との位置関係は地図の通りに成ります。

オレンジ色/腕白農園 青色/K地権者

〇稲作予定地画像右側のオレンジ色部分が農園 その上に有るのがシェア農地 農園横の青部分が研修農地に成ります。
画像左側の青色部分が 管理受託予定地で 〇印が候補地 一反半約450坪 他の場所は一反前後の田圃に成ります。
稲作チャレンジ事業で 稲作に必要な資材・農機具などで 新たに購入が必要な資材に稲架掛け台が有ります

稲架掛け台一般的に平野部では 横流しの稲架掛け台が支流に成りますが 三脚・支柱・横棒など 小丸太や竹で昔は組んでいましたが 資材の調達や保管に場所を取る事から アルミ製の組稲架掛け台が支流に成っています。
数年に渡り継続的に稲作チャレンジを行う場合は 償却年数を儲け負担と成りますが 継続が可能か先ずは1回目のチャレンジ後参加者の皆さんと協議となります。
しかしながら 自然栽培を求めると稲架掛け天日干しは必須事項に成ります そこで検討されるのが 農園施設内で簡易稲架掛けを組む 若しくは 山間部や田舎の農村部で使用される 棒稲架掛けと言う手法


棒稲架掛け

この方法なら 立て杭約3mを数本(30本位)用意すれば可能です 保管場所のスペースも少なくて済みます。
チャレンジに必要な諸費用が稲架掛け台を使用せず 杭のみ購入なら若干安価にすむと思います。
今回は 参加者は収穫1俵を担当するので 3〜4本の棒稲架掛けを自分の担当する感じに成ります。
関連記事
2024年稲作チャレンジ事業
小農の進め
農園や研修田畑との位置関係は地図の通りに成ります。

オレンジ色/腕白農園 青色/K地権者

〇稲作予定地
画像左側の青色部分が 管理受託予定地で 〇印が候補地 一反半約450坪 他の場所は一反前後の田圃に成ります。
稲作チャレンジ事業で 稲作に必要な資材・農機具などで 新たに購入が必要な資材に稲架掛け台が有ります

稲架掛け台
数年に渡り継続的に稲作チャレンジを行う場合は 償却年数を儲け負担と成りますが 継続が可能か先ずは1回目のチャレンジ後参加者の皆さんと協議となります。
しかしながら 自然栽培を求めると稲架掛け天日干しは必須事項に成ります そこで検討されるのが 農園施設内で簡易稲架掛けを組む 若しくは 山間部や田舎の農村部で使用される 棒稲架掛けと言う手法


棒稲架掛け

チャレンジに必要な諸費用が稲架掛け台を使用せず 杭のみ購入なら若干安価にすむと思います。
今回は 参加者は収穫1俵を担当するので 3〜4本の棒稲架掛けを自分の担当する感じに成ります。
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小農の進め
posted by 腕白オヤジ at 08:56| Comment(0)
| 栽培実務